「勘定奉行にお任せあれ」でおなじみの株式会社オービックビジネスコンサルタント。当時にはなかったパソコンで使える会計ソフトによって、日本の会計の世界を変え、現在は「奉行クラウド」「奉行クラウドEdge」を主力とするクラウドサービスで、企業の業務の効率化・生産性の向上に貢献している。今回はその代表取締役社長であり、立教大学の卒業生でもある和田成史氏にお話を伺いました。
学生時代の過ごし方
- 学生時代は何をされていましたか?
高校の頃は数学が得意で理系に進もうと考えていたのですが、兄からの「会計士は将来、役に立つぞ」という一言がきっかけで会計士を目指そうと思い経済学部経営学科へ進学しました。
大学に入学してからは、1、2年生の間は遊びほうけていましたね。そして、将来のことを考えはじめたのは2年の終わりの頃でした。そこで会計士になるために専門学校へ行き、試験の勉強を始めました。 私が4年生の頃はちょうど学生運動の時代だったので、学校には行かずレポート提出のみで終えましたね。そして試験に合格した後、会計士になりました。
起業のきっかけ
- 会計士になられてからはどういったきっかけで、起業をなされたのでしょうか?
当時、会計士は、ほぼ100%監査法人に勤めるという文化でした。私は周りと同様に監査法人に勤めながら、経営のコンサルや会計士の専門学校の講師をやっていました。その後にパソコンと出会いました。それが起業の一番のきっかけでしたね。当時、隣に理系の大学教授が住んでいまして、その方に「パソコンってどうなんですか?」と聞いてみたんです。そうすると、「これは世界を変える」と言われました。その時の言葉が非常に印象的で、私は今まで手作業だった経理がパソコンでできるシステムを作って、世界を変えたいと思い起業を決意しました。会社を設立したのが、26歳くらいだったので、無謀なことだったなとも思います。
起業から現在までの成長過程での困難と対処法
- 起業からここまでの成長していく間で悩むことや辛い時期があったと思いますが、そのような時はどうしていましたか?
辛かったり苦しかったりすることを感謝して受け入れて、どうしたらいいのかを考えていくことが一番大事だと思います。そこにヒントがありますね。やはり、成功させるにはいろいろな悩みがたくさん出てくるわけですね。これを解決するためには、その悩みを受け入れて、逃げないで向き合わなければいけないわけです。逃げようとすると人のせいにしてしまいます。なので、自分がその悩みごとの当事者であると意識して、自分ごとになって考えることが大切で、それが成長の原点だと思います。”7つの習慣”という本がありまして、その第一の習慣が「主体的である」なんですよね。なので、自分が主体となって考えるという思考を身に着けるのが人生の第一歩かもしれませんね。
※”7つの習慣”…著.スティーブン・R・コヴィーの自己啓発の名著である。著者自身が成功者たちについて観察し、まとめたビジネス書で、実践的な成功の方法やリーダーシップについて書かれており、多くの著名人がこの本による影響を公言している。
採用時に学生に求める当事者意識の重要性
- 当事者意識を大切にされているということで、採用する際などに学生に求めていることなどがあればお伺いしたいです。
私が採用をする際に大切にしていることで言いますと、まずは素直さですね。やはり人が成長していく上で素直さが大事ですね。そしてどのような場面でも、他の人の意見をしっかり聞いて自分の考えも相手と同じ目線で受け入れていくという柔軟性も必要であると思います。あとは、個性だと思います。個性といっても様々なものがありますからね。
学生のうちにやっておくべきこと
- では、最後に学生のうちにやっておくべきことについてお伺いしたいです。
やはり、いろんなことに興味を持って世界を見て情報を仕入れていくのが大事かなと思います。ユダヤ教の中で非常に私が心に残っていることがありまして、それは「山の頂に登って世界を見渡しなさい」という言葉です。これは世界を見ることが大事と言う話ですね。なので、学生のうちには好奇心を持っていろんなことにチャレンジするべきですね。そしてその中で経験して何事も受け入れていく、いろんなことを考えるというのが大事ですね。そういった様々な経験の中の趣味や自分の得意なことが起業のきっかけだったりします。例えば、アルバイトなどもいいですよね。実は起業をしている方の多くはアルバイトをしている中で起業のきっかけを見つけていたりします。私が知っている中でも三割くらいはそうなんじゃないかなと思います。アルバイトをする中で、これがおかしいと感じたり、こうするともっと効率的だと感じたりすることがきっかけになったりします。なので日常の多くのことに疑問を持ち、多くのことにチャレンジするべきだと思います。


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